須坂新聞に記事が掲載されました。(8月31日付)
信濃毎日新聞に長野相生座・ロキシー上映会&トークイベントの記事が掲載されました。(8月12日付朝刊)
8月11日の長野相生座・ロキシー上映会&トークイベントに約60人が参加しました。
今回のトークは【戦争とメディア〜目を閉ざされないために〜】をテーマに、先の大戦時、満蒙開拓など信濃毎日新聞をはじめ、メディアはどう伝えたのか、現在のロシアとウクライナの戦争を例にメディアの報道をどう見るか、どうあるべきか、幅広くお話を頂きました。
多くの方から感想が寄せられました。(以下抜粋)
◎この日本という国は先の大戦の反省がなされないうちは、また同じ道を辿るのではないかと危惧しており、「歴史」という過去の事実を後世に伝えることが重要なことと存じております。
ロ・ウ戦のみならず中東やアジアなど、世界中がキナ臭くなってきたこの21世紀に、歴史の語り部として私たち年寄りが若者に伝えていくことが重要と思います。これからの時代を担う、もっと若い人たちと一緒に考えたいことだと思います(70代男性 北佐久郡)
◎夏になると、戦争の痛ましさが、日本人の、高齢な人には、身が引き締まる思いです。若い戦争の意識が低い小生、中学生にこの映像を見て欲しいものです。 それが本当の教育なら、やり方は有るような気がします。(70代男性 埼玉県)
◎「マスコミの役割」についても考えさせる意義ある上映になったと思います。満蒙開拓と青少年義勇軍について信濃教育会が沈黙しているのは、「長野県教育」が変われないということでしょうか?。(70代女性 長野市)
◎「戦争とメディア」というテーマ、世界の国々が右傾化して、分断が進む中、大変興味深く拝聴しました。メディアをコントロールしている大きな要因の一つとして、巨大なマネーの力が益々存在感を増しているのではないかという気がしています。
何が得か、儲けられるかという基準がすべてに及んでいるように思います。信毎は、全国の新聞の中でも、そうした圧力や誘惑を断ち切る気骨のある新聞社だという印象があります。(60代男性 長野市)
◎我々にとっては正しい情報を得るのがどんどん難しくなっていているこの時代、マスコミはこの使命を認識しているのか!?とさえ思ってしまいます。(70代男性 中野市)
信濃毎日新聞(8月9日付け朝刊北信版)に、11日に長野相生座ロキシーで開催される上映会&トークイベントの記事が掲載されました。(8月9日付)
製作から8年目の今夏も長野相生座ロキシーで上映会&トークイベントが開催されます。
【上映】8/11(日) 午前10:00~ 上映後トークイベント
2017年/日本/86分/ドキュメンタリー
【監督】宮尾哲雄
【語り】檀ふみ
【上映】8/11(日) 10:00~ 上映後 トークイベント
【トーク】<テーマ> 戦争とメディア~目を閉ざされないために~
<トークゲスト>
丸山貢一(まるやま・こういち)信濃毎日新聞社・論説顧問
1955年上田市生まれ。1979年、信濃毎日新聞社入社。大町支局、軽井沢支局などを経て編集局報道部デスクに。長野本社編集局報道部長、文化部長、松本本社報道部長を歴任し、2012年10月から論説委員、2014年4月から9年間、論説主幹。1面コラム「斜面」、1面評論などを執筆した。現在は論説顧問として毎月第1日曜日にコラム「この地から」を執筆している。1999年、高齢者介護の現実をルポし社会保障の未来を探った連載企画「介護のあした」のデスクを務め、日本新聞協会賞受賞。
●お問い合わせ
戦争体験を継承する会 事務局
㈱ギャラリープラスワン(木曜日休館)
長野県須坂市横町415 1F
Email: sensou@stvnet.home.ne.jp
Phone: 026-214-7231
Fax: 026-214-7236
戦争体験者が数少なくなった今、戦争の実相を後世に伝えようと、亡くなる直前まで語り続けた原田要さん。元ゼロ戦パイロットの波乱万丈の生涯と人間像を描く。
太平洋戦争中、ゼロ戦に搭乗し、敵機を次々に撃墜した名パイロットでした。
大正5年、長野市の旧浅川村で生まれ。17歳で旧日本海軍に志願し、真珠湾攻撃、セイロン島での空中戦、ミッドウェー海戦、ガダルカナル島戦などに出撃しました。
出来るだけ近づいて射撃し、敵機のパイロットの「助けてくれ!」と哀願する顔まで見えました。
ゼロ戦の操縦技術は誰にも負けないという自信がありました。
私も3度、撃たれたりして「もうダメか」と覚悟しましたが、奇跡的に生き残りました。
今の平和は多くの人の犠牲の上にあるのです。
監督:宮尾哲雄
製作:戦争体験を継承する会
1916年上水内郡浅川村(現長野市浅川)生まれ。17歳で旧日本海軍に志願、ゼロ戦パイロットとしてハワイ真珠湾攻撃やミッドウェー海戦などに参加、敵機を次々に撃墜した。戦後、50年にわたって幼稚園を経営。晩年、講演会などを通じて戦争の悲惨な実相を語り続けた。2016年5月死去(享年99)。
宮尾哲雄 1950年長野県須坂市出身。
フリーディレクター。元NBS長野放送報道局長。記者やディレクターとしてドキュメンタリー番組を制作。代表作は「よみがえれ諏訪湖」「聴診器を温めて」「われに短歌ありき」など。日本民間放送連盟賞、ギャラクシー賞など受賞歴多数。
女優の檀ふみさんは、映画「男はつらいよ・寅次郎純情詩集」「山桜」ドラマ「日本の面影」「藏」「功名が辻」「花燃ゆ」他、数多くの作品に出演する一方、近年ではエッセイも好評で、阿川佐和子さんとの共著「ああ言えばこう食う」はベストセラーとなった。
●戦争を知らない若い世代にこそ 観て欲しい映画です
戦争体験者が少なくなる中、戦争の実相を後世に伝えることを使命とし、平和や命の尊さを訴えつづけた原田要さん。その波乱に満ちた生涯を通して、あの戦争とは、あの時代とは何だったのかを改めて問い直します。この100年の歴史を交えて描くこの映画は、現在と未来への冷静な判断をする上で意義があるでしょう。(監督:宮尾哲雄)
2016年5月、百歳を目前にして逝かれた原田要さん。その最期を主治医として看取った私にとって、原田さんは同じ旧制長野中学(現長野高校)の一回り上の大先輩であるばかりでなく、尊敬してやむことのない人でした。
私自身も、太平洋戦争末期の昭和19年9月、茨城県の土浦海軍航空隊に志願して入隊し、予科練生として訓練に励みました。その当時から原田さんはゼロ戦のエースパイロットとして、私の憧れの存在であり続けました。
実際に原田さんとお会いすることができたのは戦後になってからですが、その時の柔和な顔立ちや優しい語り口は、とても戦場の修羅場をくぐり抜けて来た人のものとは思えず、今でも忘れることができません。
その後、幼児教育に情熱を注いだ原田さんの幼稚園の園医として、また主治医として長く親しいつきあいをさせて頂く中で、戦争の実体験から生まれた原田さんの平和を希求する気持ちは痛いほど強く伝わってきました。
この度、「戦争体験を継承する会」の会長をお引き受けしたのも、原田さんの遺志を受け継ぎ、あのような戦争を二度と繰り返してはいけない、そのためにはあの体験を忘れることなく次代に引き渡してしていくことが大切だと考えたからです。
また、日本が何故あのような戦争を始めたのか、歴史を顧みるのも大切です。近代文明を先取りした欧米人と、それを追い抜こうとした日本人のやむにやまれぬ戦いであったかも知れません。その頃の日本の若者が命を国に捧げて闘った心意気も忘れ得ぬ事実です。
運命は日本を敗戦国にしてしまいましたが、皮肉にも本来の目的であった平和を知ることが出来たのです。私達はこの平和を守らなければなりません。”平和ボケ”という言葉をよく耳にしますが、私達はボケてはなりません。
未来の日本をより輝かしいものにし、子供達に大きな夢を与え、日本人の秀れた魂の文化を世界に向けて花開かせようではありませんか。
原田さんを主人公にした宮尾哲雄監督作品、ドキュメンタリー映画「原田要 平和への祈り~元ゼロ戦パイロットの100年~」は、この会の最初の事業です。ぜひ、一人でも多くの方々に観て頂きたいと願っております。
「戦争体験を継承する会」会長
林 謙一郎
(林産婦人科医院名誉院長)
「戦争体験を継承する会」会長 林 謙一郎 様 (林産婦人科医院 名誉院長)は2018年2月10日にご逝去されました。(享年89)
まだご指導を仰ぎたいことがたくさんあったのにと痛惜の念でいっぱいです。心からご冥福をお祈りいたします。会員一同
自らのつらい戦争体験を語り、平和の尊さを訴え続けた故原田要さん。長野相生座・ロキシーでの映画上映は当初2週間の予定でしたが、好評につき延長を重ねて49日間に及びました。さらに2017年12月にも再上映され、観客数は延べ約3500人にのぼりました。
公開2年目の2018年は長野市のほか、山形村、岡谷市、飯田市、上田市の映画館でも上映され、自主上映会も各地で開催されています。
○素晴らしい映画を見せていただきました。きめ細かい取材と丁寧な作りでした。貴重な記録で多くの青少年に見せたいものです(60代男性・岐阜県)
○子供の頃知った戦争の話よりも、深く考え感じる事ができました!後半は号泣しそうになりましたが、なんとか号泣は耐え、実は映画が終わっても気持ちは入り込んだままでした(笑) 若い世代や、私と同じ年の方々など幅広い世代に見て頂きたいと思いました!(20代女性・東京)
○今の平和は過去の多くの犠牲の上に成り立っている、と戦争から生還した原田要さんは言う。感動する映画でした。ぜひご覧ください(50代男性・長野市)
○事実に基づいた丁寧な作品に仕上げられていたと思います。原田さんの肉声はもとより、戦争を体験した人たちの声は実に説得力があります。映像と資料のバランスも絶妙で、飽きることなくまたたく間に80分余がすぎました(50代女性・長野市)
○何も足さない、引かない 構成にひきつけられました(50代男性・長野市)
去年(2022年)のトークイベントには大学生らも参加